ベビーフェイス・ウィレット

フェイス・トゥ・フェイス

フェイス・トゥ・フェイス

1曲目、スインギン・アット・シュガー・レイズのシュガー・レイはシュガー・レイ・レナードではありませんぞ。シュガー・レイ・ロビンソンなのだ。ボクシングの世界ミドル級チャンピオン。マイルス・デイビスもジムで一緒にトレーニングしていたという。1961年の録音ですからね。フットワークの機敏さを表現したかったのねって楽曲。それにしてもグラント・グリーンのギター、バッキングが原始三味線って感じで、ベンベケベンベケと無国籍倭風サウンド。ベビーフェイスのオルガンも、プヒプヒブヒフォーと、ジミー・スミスと同じ楽器とは思えないふしだらさ。フレッド・ジャクソンのテナーサックスも、ビロビロブリブリと吹きまくり、コルトレーンとかソニー・ロリンズなどと同じ楽器とは思えないみだらなサウンド。まるで高密度阿波踊りのノリ。2曲目、たるたるのブルース演奏。フェードアウトかあぁあぁぁ…‥・。3曲目、聴いた事のある良いメロディー。その後も盛り沢山のアルバム。聴くほどに好きになる、いや、クセになるフェイス・トウ・フェイス。タイポグラフィーもミラーでシンメトリー。効いてる。