素晴らしいアフロ・キューバン

アフロ・キューバン (紙ジャケット仕様)

アフロ・キューバン (紙ジャケット仕様)

現代のラテン音楽のイメージは、熱帯ジャズ楽団みたいに、リゾート、明るい、健康的(かどうかわからないけど)という感覚のような気がします。しかし、なぜか昔のラテンジャズは、今と違ってミステリアスというか、ヤバい感じというか、未開の土地に黒魔術というか、モスラに祈る南の島の人々というか、キャバレーでヘソ出し女が踊りマイトガイが格闘するみたいな、怪し気なイメージの調味料が強く効いてます。昔の録音も不明瞭感があっていよいよその雰囲気です。このジャケットデザインも呪術的です。
おっと、そんなことばかり強調してはいけませんね。
勿論、これはジャズ的に価値のあるアルバムです。
ブレイキーとパタート・バルデスのリズムコンビがエグイです。
50年代のイイ雰囲気も相まって楽しめます。
後半3曲は特にそうなんですが、メンバー見ると、
ほとんど第一期ジャズメッセンジャーズですね。
それに、バリトンサックス入れて、
第一期ジャズメッセンジャーズの変則3管編成版という感じです。
第一期ジャズメッセンジャーズが好きな方にも楽しめます。